系統の種類

強化系

モノの持つ働きや力を高める能力。主に自分自身を強める能力者が多い。自分自身を強化すると、攻撃力だけでなくダメージ全般に対する抵抗力や治癒能力も高まるため、この系統そのものを極めるのが最もバランスが良いと考えるものもいる。

放出系

通常は自分の体から離れた時点で消えてしまうオーラを、体から離した状態で維持する技術。この系統の能力としては、単純にオーラの塊(=念弾)を飛ばす技が最もポピュラーである。また、体外に離した人の形などに留め操作系の能力で操作するという使い方もある。具現化系や操作系などと併用される事が多い。

変化系

自分のオーラの性質を変える能力。オーラに何かの形をとらせる技術も変化系に分類される。
オーラ自体を別の何かに変えるという点では、具現化系と共通点のある系統であるが、変化系はオーラの形状と性質を変化させ、具現化系はオーラを固形化させ物に変えるという違いがある。具現化系と同じく、オーラを別の何かに変えるには、その「何か」に対する強いイメージが不可欠である。

操作系

物質や生物を操る能力。オーラ自体に動きを与える能力や、他の何かにオーラを流し込み、それの動きを操る能力もある。前者である場合、具現化系・放出系など他の能力と併用する事が多い。逆に後者の場合は操作系能力単体で完結する事も可能であるが、道具などを操作する能力である場合、道具に対する愛着や使い込みが能力の精度に影響する事が多く、その道具を失うと能力が発揮できなくなるリスクがある。

具現化系

オーラを物質化する能力。オーラに形を持たせるという点では変化系と共通する部分がある。オーラを物質化するほどに凝縮するには相当に強いイメージが必要である。物質化したものに特殊な能力を付加する者が多い。また、人の力を超えたものは具現化できない。(例:なんでも斬れる刀等)

特質系

他の5系統に分類できない特殊な能力。血統や特殊な生い立ちによって発現する。他の系統に属する者でも後天的に特質系に目覚める可能性がある。特に特質系と隣り合う操作系と具現化系の能力者が特質系能力に目覚める可能性が高いとされている。

オーラの系統判別方法

念能力者のオーラがどの系統に属しているかを判断できる代表的な方法に「水見式(みずみしき)」がある。「ヒソカ独自の性格分析」というものも存在する。

水見式

グラスに溢れるぐらいの水を入れて、その上に葉っぱ(軽くて水に浮かぶものなら何でも良い)を浮かべ、両手をグラスの脇にかざし「発(練)」を行う(尚、パームはコーヒーを入れたコップの取っ手を握っている状態で「練」を行っても強化系の変化が起きたため、この方法は純水でなくても、また手はかざす状態でなくても近くにあれば診断できる可能性はあるが、味や色など正しく判別できない可能性があるので適切ではない)。その時の変化で自分のオーラがどのタイプに属するがか分かる。心源流に古くから伝わる方法。変化の度合いは本人の力量に左右されるため、念を覚えたての未熟な者が行っても、分かるほどの変化が見られない場合もある。ゴンが最初に試したときはコップ側面を一筋だけ水が伝った程度であったが、修行を重ねた後では水が滝のように溢れ出した。

  • 強化系 - グラス内の水の量が変化する。(例:水の量が増える)
  • 放出系 - グラス内の水の色が変化する。
  • 変化系 - グラス内の水の味が変化する。(例:甘くなる)。
  • 操作系 - 水面に浮かぶ葉っぱが動く。
  • 具現化系 - グラス内の水の中に、不純物が生成される。
  • 特質系 - 上記以外の変化が起きる。(例:葉っぱが枯れる)。

ヒソカの性格分析

ヒソカが独自に編み出した独断と偏見による識別方法のため、実際に当たっているかどうかは不明。

  • 強化系 - 単純で一途。意志が強く熱血。分析通りの人物はゴン、ウイング、ウボォーギン、フィンクス。
  • 放出系 - 短気で大雑把。情に厚い。分析通りの人物はレオリオ、フランクリン。
  • 変化系 - 気まぐれで嘘つき。謎めいた面も。分析通りの人物はキルア、ヒソカ、ビスケ、ゼノ。
  • 操作系 - 理屈屋・マイペース。分析通りの人物はイルミ、シャルナーク、ズシ。
  • 具現化系 - 神経質で几帳面。分析通りの人物はクラピカ、シズク、コルトピ。
  • 特質系 - 個人主義・カリスマ性あり。分析通りの人物はクロロ、王、パクノダ、ネフェルピトー。